ぬか床が水っぽくなった時など、足しぬかをする必要が出てきます。
では、どんな足しぬかを選べばいいのでしょうか?
また、そもそも、米ぬか、足しぬかとは何でしょうか?
詳しく説明していきます。
目次
米ぬかとは?
玄米から白米に精米する際にでるもので、胚芽とそれを守る種皮と果皮です。
表皮部分には食物繊維などの成分がたくさん含まれています。お米の一番健康にいいところを削りとったのが米ぬかなのです。
また、米ぬかは多くの栄養素を含んでいます。
便通改善や整腸効果など「胃腸系」や、肌荒れ解消やアトピー・花粉症改善など「皮膚系」、また血液サラサラ効果や血糖値低下など「血液系」に対して、健康効果があるのです。
足しぬかとは?
足しぬかの意味
足しぬかとは何でしょうか?
別名、追いぬかとも言われます。ぬか床を維持する際に、加える米ぬかのことを言います。
ぬか床作りをする際に、ぬか床を維持するために必須になってきます。
足しぬかをするタイミング
では、どんな時に足しぬかをするのでしょうか?
- 水っぽい
- 苦味がある
- しょっぱい
などが挙げられます。
なぜ、足しぬかをするか?
足しぬかにはどのような効果があるのでしょうか?
米ぬかには2つの要素があります。
- 水分量を減らす
- 発酵菌のエサを加える
- 甘みを加える
- 匂いをよくする
食物繊維が含まれており、発酵菌の増殖を助けるエサとしての役割があります。
ぬか床の水分量を減らす
ぬか床はどうしても、水分量が多くなってしまいます。
なぜなら、野菜を漬ける際に、野菜からの水分がぬか床に残るためです。
ぬか床は、水分量が多すぎてしまうと、ぬか床と水が分離してしまう状態になります。
この状態は、腐敗菌が繁殖しやすい環境なので、ぜひ足しぬかをすることをオススメします。
発酵菌のエサを加える
ぬか床の中の発酵菌が増殖するためには、エサが必要です。
そのエサの一種に足しぬかがあります。
足しぬかには
- 食物繊維
- グルコース
などが含まれており、いずれも発酵菌の増殖を促してくれます。
甘みを加える
ぬか床をしていると、苦味が出てきてしまう場合があります。
その場合に、足しぬかを加えれば良いです。
食べてみるとわかりますが、本来、米ぬかには甘みがあります。
そのため、足しぬかをすることにより甘みがあるぬか床になるのです。
一方で、状態が悪くなっている、農薬などで足しぬか自体に苦味が出ていることもあります。また、保存状況が悪いと、虫が湧くこともあります。
そのような足しぬかは避けたほうがいいです。
匂いをよくする
足しぬかには、香ばしい香気成分も含まれています。
ぬか床の匂いが悪くなった際には、ぬか床の香りをよくするためにも、足しぬかをすることをオススメします。
良い足しぬかの条件
以上のように、足しぬかは、ぬか床を作る際にはとても重要になってきます。
では、どのような足しぬかがいいのでしょうか?
精米したて
足しぬかに使用する際は、玄米を精米したての米ぬかをオススメします。
甘みが強く、油分も外に染み出していない新鮮な状態が美味しいです。
農薬を使っていない
先ほどの図でも紹介しましたが、足しぬか(いわゆる米ぬか)は、胚芽とそれを守る種皮と果皮であり、表面に近い箇所です。
そのため、散布型の農薬の影響を受けやすいです。
また、そのような米ぬかは食べてみると、甘みを感じにくいです。
肥料を使っていない
なかなかお目にかかれませんが、肥料も使わず育てるお米があります。
このようなお米は、放っておくと黒く腐敗することはおろか、発酵し甘酒になります。
自然本来の力で生きているので、発酵する力が強いと考えられています。
そのため、農薬はもちろん、肥料も使わず育てたお米の足しぬかであれば、自然の力でぬか床をよりよい発酵へと導いてくれます。
TOCOTOのオススメ足しぬか
自然栽培米の足しぬか
TOCOTOで扱っている米ぬかは、自然栽培米です。
自然栽培米とは、前述の条件にあるような米ぬかです。
- 農薬を使っていない
- 肥料も使っていない
特に、肥料も使っていない米ぬかは大変珍しく、0.03%しかいないと言われています。
また、作っている米農家さんが少ないのはもちろん、そのような自然栽培米は、玄米で食べる場合が多いので、米ぬかがなかなか手に入りません。
初めての人に!調合済み足しぬか
足しぬかをする際には、塩を加えることが大事です。
詳しくは、こちらの記事をご覧ください。
足しぬかを加える際の塩の分量について記載があります。
TOCOTOでは、塩の量を考えなくても済むように、すでに調合済みの足しぬかを用意しています。実は、一番人気の足しぬかがこちらです。
アレンジできる足しぬか
また、調合が必要ない人は、米ぬかのみのシンプルな足しぬかがおすすめです。
- 自分が好きな塩を使いたい
- ぬか床以外にも使いたい
こちらの足しぬかであれば、甘酒と混ぜて甘酒ドリンクにしたり、ご飯に塩や醤油と一緒にふりかけて、ふりかけとして食べることもできます。
こちらの米ぬかは、自然栽培米できなこのように甘くて食べやすいのです。
まとめ
足しぬかは、ぬか床を作る上において、非常に重要です。
そのため、足しぬか自体にもこだわることによって、美味しいぬか床になりますよ。
TOCOTOでは、300年の歴史ある漬物屋うまもんのノウハウから、ぬか床と仲良く過ごすための情報をお伝えしています。
また、TOCOTOこだわり、菌が20倍以上育つ自然栽培ぬか床キットもご用意しています。ぜひ、菌ちゃんとお互いに豊かな発酵生活をおくりましょう。