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コロナウイルスで関心が高まる!感染症とは?
感染症は今まで世界を騒がせてきた歴史があります。
概要としては以下です。記憶に新しいのはMERSですが、歴史としては紀元前から始まっています。
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
医療では限界がある?感染症の歴史
人類危機をもたらしてきた感染症。主に医療の力によって感染症は常に抑制されてきました。しかし、このように科学技術・医療技術が進んだ現代でもコロナウイルスという新た病原体が生まれています。
では、何が感染症とその原因病原体を変化させるのでしょう?
感染症の原因をたどっていきましょう。
感染症の変化に及ぼす原因
感染症の変遷をもたらす条件・因子は何か見ていきましょう。
病原体の変化(変異と分布)
人の環境・生活習慣および感受性の変化
医療技術・治療薬の変化
『感染症と病原体』林 英生 (著)
では、これらの変化がどのような感染症を引き起こしているのでしょうか?以下に示します。
自然環境の変化
1)地球温暖化、砂漠化、地下水の減少・汚染
→熱帯地域感染症の輸入、昆虫媒介疾患の再興(マラリア、デング熱、日本脳炎、リケッチア感染症、ウエストナイル熱など)
2)環境水・飲料水
クリプトポリジウム、ジアルジア、レプトスピラ症など環境常在菌による疾患
人の生活習慣による変化
3)食物・食生活
栄養アンバランスによる易感染者の増加、微生物汚染物による食中毒など、飼育・栽培に薬剤を点火し薬剤耐性菌の増加、野生動物の食肉による感染(サルモネラ、E型肺炎など)
4)住居の場所、構造
アレルギー、揮発物の吸入による呼吸器障がい、空調機からのレジオネラ感染、ダニ、ノミの発生
5)ペットの多様化、野外活動の増加
ペットからの感染、トキソプラズマ症、イヌ回虫、オウム病、ノミ・ダニなど昆虫媒介疾患
6)性行動の乱れ
性感染症の増加
技術の進化による変化
7)医療技術の進歩
医原感染症、日和見感染症、院内感染症
8)医薬品の普及
薬剤耐性菌感染症、医原感染症、日和見感染症、院内感染症
9)広範囲・迅速な交通手段、人の交流・グローバル化
海外からの輸入感染症(マラリア、出血性ウイルス感染症など)、赤痢、コレラ、チフスなど
人の構造的な感受性の変化
10)社会の年齢構成・高齢化
終末感染、異所感染、結核など潜在感染の再燃
感染症は常に人が引き起こしてきた?
いかがでしたでしょうか?
このように見ていくと、感染症は時代と共に変化しています。
その要因は人の営みであることがはっきり分かるのではないでしょうか?
面白いことに、医療技術が発展したために、薬剤耐性菌感染症などが発症するなどの例もあります。薬を作ったとしても焼け石に水で、体の本能的な働き、免疫細胞の働きを悪い意味で活かしてしまうことになるのです。
人の営みによって自然環境を変え、病原体は変化した環境に適応するように進化してきています。そして、人の感受性が変化することによっても、病原体の感染を許してきています。
人は反省すべき?病原体とどう付き合うか?
このように、人類は便利なほうへ進化した結果、既存の回っていた自然の生態系を壊すことにも繋がってしまいました。
何度も、一度できた病原体と人との共生関係を壊すことになっています。
人が新たな変化をもたらしたため、さらに病原体も進化してきました。
破壊と創造を続けながら進んできたのです。
私たちは浮かれすぎていたのかもしれません。私たち人が、自然にどんな変化をもたらしたか、今こそ見つめていきたいものです。
病原体の適応変化や人類の感受性の変化など実例を見直したとき、病原体を撲滅したり完全に消滅させることはできないことが浮かび上がってきます。
withコロナ時代へ。コロナウイルスとの付き合い方
コロナウイルスの感染は引き続き続いていきそうです。
これからは、いかに上手く自然の現象である病原体と「棲み分けるか」「共生するか」が、個人単位、国単位でも、そして世界全体で考えていく必要がありそうです。
ぬか床作り、菌を育てることを届けているTOCOTOとしては、人が腸内細菌を味方につけることで病原体よりも健やかな体であること、そしてコロナウイルスとのとの向き合い方を菌思考の観点から届けます。
皆様の毎日が、体も心も健やかで、菌ちゃんとともに発酵するものでありますように。