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コロナウイルス感染拡大が止まらない
2020年4月4日。国内外でコロナウイルス感染拡大がますます広がっています。1ヶ月前までは数ヶ月で落ち着くかと思っていました。しかし、思惑とは裏腹に、長期間に渡り、私たちはコロナウイルスと向き合わなければならなそうです。
そもそも、感染症とは何か?
そもそも、コロナウイルス、つまり感染症とはどのようなものなのでしょうか?簡単に解説します。
感染症における発症の仕組み。病原体とヒトとの関係性
まず、原因となる微生物を病原体といいます。そして、病原体がホスト(病気にかかるヒトや動物などの宿主)へ侵入して増殖することを、「感染する」
といいます。
一方、ホスト(ヒト)は病原体の増殖を抑えて、感染に対抗しようとする能力、すなわち免疫力を備えています。
ホストの体内で病原体と感染防御機能との攻防で炎症がおこります。
コロナウイルスの場合では、発熱などが挙げられます。
実は、炎症は感染防御反応のひとつで、障害を受けた組織や器官の機能を修復する機構であるのです。
そして、増殖した病原体をホスト外へ排出し、さらに健康人へ感染を広げて行きます。
コロナウイルス・病原体の言い分を聞こうじゃないか。
ここまで、ホスト(ヒト)の立場から、語ってきました。病原体に感染することの悪影響があり、恐ろしいものです。
しかし、コロナウイルス側も増殖するということは必然なのです。
何故ならば、コロナウイルス・病原体にとっては、ヒトに感染して増殖することは種族維持の必然の手段であり、ヒトと共生するひとつの形態でしかないのです。
これは、非常に菌思考的な捉え方なのですが、菌・微生物が全く存在しない環境にヒトが生きることは困難なのです。
withコロナに向けて
いかがでしたでしょうか?感染の仕組みを紐解いていくと、私たちヒト側の視点とコロナウイルス側からの視点が浮き彫りになりました。
これから、まだまだ長期化しそうなコロナウイルス感染症。それでは、私たちヒトは、いっそのことコロナと共生することを受け入れることから始めてみませんか。
とはいえ、ヒトに悪影響を及ぼされるのは嫌なので、私たちヒトがウイルスに感染しにくいよう努めていくべきかとは思います。
次回は、コロナウイルスに感染しにくい体作りについて述べていきますね。
※参考図書
「感染症と病原体」 著:林 英生