ぬか床の中の水の量はどれぐらいがいいのか?
ぬか床 するにあたって重要になってくるのが水分量。 こんな質問がやはり多いです。
では、この記事では、適切なぬか床内の水分量をお伝えしていきます。
目次
なぜベチャベチャに?ぬか床内の水分量が増える理由
そもそも、なぜぬか床の水分は増えるのでしょうか?
それは誰もが通る道。
ぬか床に野菜を漬けると、野菜の持つ水分が浸透圧の力で野菜の外へ溢れるのです。
すると、ぬか床の水分量は必然的に上がります。
ぬか床の適切な水分量
それでは、 ぬか床の水分量はどのくらいが適切なのでしょうか?
ぬか床内の水分量は、55%〜65%が適切であると言われています。
耳たぶくらいの 硬さで、
片手でぬか床をつかみギュッと絞ると指の間から水分が溢れてくるぐらいです。
ぬか床は水分が少ないほうがいい?それとも多いほうがいい?
ただ一方で、この水分量から外れると美味しいぬか床ではないとも言えないのです。
プリンのようにプルプル?
水分量が多いぬか床で作る絶品ぬか炊き
水分量が明らかに多いぬか床で美味しいと評判の店があります。
ぬか床発祥の地、北九州の小倉。
この地にあるぬか炊き専門店「矢野」です。
小倉 海鮮丼&ぬか炊き専門店 矢野
明らかに65%より水分量が多く、プリンのようにプルプルしているぬか床が見受けられます。
水分量が多ければ多いほど、ぬか床の菌はより活発に行動しやすい。
つまり、発酵しやすい環境となっているのです。
そのため、水分量の多いぬか床内にはよりたくさんの菌がいるとも言うことができるかもしれません。
ぬか床内の水分量が多いと発酵しやすい=腐りやすい?
ぬか床内の水分量が多いとより菌が多い、しっかり発酵したぬか床になるということがわかりました。
一方で、ぬか床内の水分量が多いと発酵しやすい、つまり腐りやすいということも言えます。
水分量が多めのぬか床をお持ちの方は、しっかりとした管理が必要になってきます。
例えば、夏であれば1日2回は混ぜるなどして、ぬか床内の菌が偏りすぎないことに注意しましょう。偏りが起こると腐敗菌も発生しやすくなります。
ぬか床内の水分量が少ないと管理がしやすい
水分量が多いと、発酵しやすい反面、腐りやすいことを確認しました。
そのため、逆を言えば、
- お世話に手をかけられない方
- 時間がない方
上記のような方は、ぬか床内の水分量を多めにすることは望ましくありません。
ぬか床内の水分量を少なめにすれば、管理がしやすいでしょう。
こまめに混ぜる必要性は水分量が多い時より少なくなります。
あなたとぬか床との付き合い方に合わせた水分量
いかがでしたでしょうか。
ぬか床内の最適な水分量は55~65%とされています。
しかし、それはあなたのライフスタイル、ぬか床との向き合い方に合わせて柔軟に変えていってもいいものです。
また、ぬか床内の水分量が多くなりすぎてベチャベチャになった時の対処法については、以下の記事をご覧ください。
それでは、ぬか床内の水分と向き合いながら、素敵なぬか床ライフを楽しんでいきましょう。