ぬか床に何を漬けるか。ぬか床生活をする上で重要なことです。
- ぬか床にどんなものを漬けたらいいか。
- 下処理はどうすればいいのか。
こういった質問を多く受けます。
そういったとき、私はいつもこう答えています。
ぬか床に漬けられないものはない、逆に言えばあなたが嫌いなものだけです。
そう、ぬか床はあなたの想像力でいろいろなものを漬けることができるのです。
とは言え、定番なものをしっかり抑えておきたい。
そして下処理など、ぬか床に付ける際に注意点はあるのかポイントを抑えてご紹介していきます。
目次
ぬか床に漬けるなら!定番の野菜のぬか漬け
まず定番のお野菜から紹介していきます。
キュウリ
ぬか床を始める理由にキュウリがでる季節だからというほど、
ぬか漬けといえばキュウリという方も多いと思います。
キュウリは最もぬか漬けにしやすいと言われています。
水分量が多いので、漬か上がる時間も比較的早くでき、早くて3時間で漬け上がることも。
またシャキッとした歯ごたえを楽しむのも、しんなりと古漬けで召し上がるのも、どちらも美味しいです。
まさに、ぬか漬けにぴったり定番のお野菜となっています。
漬け方としては、ヘタの部分をまず切り取り、できればピーラーで二本ほどピーラーで皮をむいてあげましょう。そうすればしっかりきゅうりの中まで漬かります。
以下の記事では、更に詳しく記載しています。
ニンジン
ぬか床によって甘みが引き立つとも言われています。
ニンジンが嫌いなお子さんでも食べてくれたとも言われるほどです。
ニンジンを漬ける時には生のまま、縦4つに切りましょう。そうすることによって中までぬか床に漬かりやすくなります。また、皮も漬けることができるかも美味しく食べることができるというエコな食べ方もできます。
ニンジンは野菜の中でも特に糖分が多いので、ぬか床内の菌にとっては、増殖させるためのエサにも最適です。
ぬか床に元気がないな、酸味がないなと感じる時は人参を積極的に漬けてあげるといいですね。
大根
大根もぬか漬けの定番と言えます。
漬ける時には皮をむいて、縦に1/4に切ってあげると漬かりやすいです。また、皮はもちろん、大根の葉も漬けることができるので、余すことなく食べられることができます。大根葉のぬか漬けは刻んで、お茶漬けやふりかけにして食べると美味しいです。
ただ、きゅうりなどに比べて漬けあがりの時間は3倍ぐらいかかります 。酸っぱい方が好きという方は3日以上漬けても構いません。
自分の好みの味を見つけていきましょう
定番以外でも美味しい!野菜のぬか漬け
ピーマン
ピーマンは苦味がありますがぬか床に漬けることによってピクルスのような酸味のあるピーマンのぬか漬けになります。
オススメはピーマンのぬか漬けをピザトーストのように上に乗っけることです。そうすれば手軽に本格的なピクルス入りのピザトーストを作ることができます。
パプリカ
パプリカは甘みが強いのでぬか漬けによって甘みが引き立ちます。
また彩りも鮮やかなので是非漬けて欲しい野菜です。
ピーマン・パプリカを漬ける際には半分に切り種を取ります。
漬ける際には外側からの皮からは漬かりにくいので、内側にしっかりぬかがつくようにして漬けましょう。
カブ
カブは皮をむいて、半分にすると漬かりやすいです。
カブの食感はダイコンと違って甘みも出やすいので、ぬか漬けに是非してみてください。
ズッキーニ
ズッキーニは少し皮をむいても、むかなくても大丈夫です。
へたを切ってから漬けましょう。
セロリ
セロリは特に食感がぬか漬け向きです。また、苦味と酸味が絶妙なマッチで、大人な男性に大人気なおつまみとして喜ばれます。
セロリを漬ける時は、空洞の部分がしっかり漬かるように、縦に半分に切ってから漬けましょう。
下ゆでがベスト!根菜類のぬか漬け
カボチャ
カボチャは少し茹でてから漬けましょう。もしくは、薄く切ってしまえば、生のでも大丈夫です。
彩りも綺麗なので甘みと酸味のベストマッチを楽しんでください。
漬け方に注意!コツがいる野菜のぬか漬け
アボカド
アボカドのねっとりとした食感とぬか漬けの酸味が絶妙にマッチしており、そのまま、お酒のおつまみとしても楽しめます。
漬ける時は、まずアボカドを半分に切り、種を取ります。スプーンを使い、アボカドを皮から剥がしましょう。
そして、内側までしっかりぬかをつけて、形が崩れやすいので丁寧に漬けてあげてください。心配なようでしたら、ペーパーか布巾で包んで漬けると型崩れしにくく漬かります。
キャベツ
水分量が多いので、漬け上がるとシャキシャキ感とシナっと漬かっている状態のバランスがちょうどよく、キャベツの甘みも引き立ち、ファンが多いです。
そして、ぬか床にとっては、漬けると水分が最も出てくる野菜なので、水分不足のぬか床には漬けたあげたい野菜です。
しかし、キャベツは葉が重なっているので、中まで均一に漬けることが難しいと言われるぬか漬けになります。以下のポイントで漬けていきましょう。
漬ける時にはまず、キャベツを1/4に切ります。また、芯の方から少し切れ目を入れてあげると漬かりやすいです。
そして、塩もみをします。
塩もみをすることによってキャベツの細胞壁を壊し、キャベツにぬか床の旨味が染み込みやすくします。
塩をひとつまみ、手に取りそれを手のひらにまぶし、キャベツに塩を揉み込むようにします。キャベツから水分がにじむぐらい揉み込みましょう。
ぬか床に漬ける時には、ぬかが葉の間にも接するように押し込むイメージで漬けましょう。
また、取り出す際に、キャベツの葉がボロボロぬか床内に落ちてしまうので、できればペーパー、布巾などに包んで漬けるといいです。
ナス
ナスは最もうまく漬けることが難しいと言われています。
しかし、ポイントに気をつければ大丈夫です!
まずは、ナスを塩もみすること。
塩もみをすることによってナスの外側を塩分をでカバーし変色を防ぎます。
ナスは皮付きのままでいいですが、中心が漬かりにくいので、厚みがあるナスの場合は、切り込みをいれましょう。中心までしんなりと浸かることができます。
そして、ぬか床に鉄を加えてあげること。例えば沸騰したお湯で消毒した釘などを加えます。鉄鍋、鉄フライパンに逆にぬか床を移して、そこにナスを漬けてしまうという方法もあります。
また、ナスはぬか床から引き上げた後、時間が経てば経つほど、茶色に変色していきます。ぬか床から引き上げた後はすぐに食べるようにしましょう。
以下の記事では、更に詳しく記載しています。
甘じょっぱさが癖になる!フルーツぬか漬け
意外と思われるかもしれまんが、フルーツもぬか漬けにすることができます。
果物の甘みとぬか漬けの酸味がマッチしてあまじょっぱさが癖になります。
ただ、漬けすぎには注意しましょう。
酸っぱすぎると、食べにくくなります。
リンゴ
なので、漬ける時間は5時間から半日、長くても一日を目安に漬けましょう。
漬ける時は皮があっても皮がむいてもどちらでも大丈夫です。
バナナ
バナナもしっかりとした甘さと酸っぱさのハーモニー、トロトロの食感がやみつきになります。
漬ける時は、皮をむいて、そっとそのまま漬けましょう。
また形が崩れやすいので、ペーパーやガーゼなどに包んで受けることもおすすめです。
またバナナは糖分が非常に高いので 取り出すことを忘れずにしてください
ぬか床内の菌は、糖分をエサとしています。
バナナは特に糖度が高く、かつぬか床内に分解されやすい柔らかさを持っているので、菌たちのエサに全てなってしまう可能性があります。
その場合、一気に菌たちが増殖し、偏りが発生することにもなりえます。
そのため、特にバナナは忘れずに取り出すことにしましょう。
柿
柿もトロトロの食感と甘じょっぱさがよく褒められるものです。
ぬか漬けにする時には皮をむいて、適当な大きさに切って漬けましょう。
また渋柿のような硬い状態のままでも漬けることができ、トロッとした食感を楽しめます。
ただ、甘みのあるものですので、漬けすぎると酸味が強いものになりますので、漬けても半日から1日ぐらいにしておきましょう。
スイカの皮
スイカではなく、スイカの皮も漬けることができます。
普段はいつも捨ててしまうようなものでもぬか漬けにすることができるのです。漬ける時には、スイカの皮の表皮部分の縞模様がある所、あそこの部分は非常に硬いので食べる事は難しいですのでそこだけ綺麗にむいてあげましょう。
そうすると白い瓜のような部分が出てくると思いますそこの部分を付けてあげましょう水分量が多いので食感も相まって酸味と甘みのバランスが絶妙です
酸味がきいたおつまみに!魚介類のぬか漬け
タコ
タコも漬けることができます。ただ、タコなどの魚介類は動物性のものであるので、変な菌が繁殖する可能性があります。
そのため漬ける時にはぬか床からぬかだけを取り出してあげて、サランラップやジップロック内でタコを包むように漬けてあげてください。
ナマコ
ナマコも実はおすすめ。私もびっくりしましたがぬか友の人が見つけてくださいました。
ナマコを漬ける際には、変な菌が繁殖しないようにぬかだけを取り出して、サランラップに包んで冷蔵庫などで漬けてあげてください。
ナマコ酢などがあるように、ナマコは酸味との相性はバッチリです。
いかがでしたか?ぜひ色々試してみてください。
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